新・平家物語 (1) (六興版吉川英治代表作品)

新・平家物語 (1) (六興版吉川英治代表作品)

Posted by jack_miller | Published 7 months ago

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絶対者後白河法皇を軸にして、忠盛、清盛、義仲、義経、頼朝らがくりひろげる
平安末期から鎌倉幕府建立までの激しくも無常観あふれる物語。勃興期の武士
の躍動を描きながらも、根底には庶民など弱い人間への憐憫の情が流れている。

- laila_bailey

NHK大河ドラマになったのが昭和47年。吉川英治没後10年である。私はこの時小学生。仲代達矢の清盛にかっこよさを感じました。
そして二十代になってからこの本を読み始め、途中何度も挫折しかかったものの3年かけて全16巻読破しました。
吉川英治はこの小説に主人公はいない、あえて言えば時の流れであるといいましたが、そのとおりです。また、影の主人公として阿部麻鳥が庶民の立場から源平の動乱を眺め、その視点からこの本を読むとまた新しい読み方ができるでしょう。
16巻とかなり長いので読むのに労力も要りますが、吉川英治の筆力によって読者を飽きさせません。とくに後半の8巻以降が面白く、そこから先は一気に読んでしまいました。
読むのに苦労が多かった割には物語の面白さと権力争いのむなしさを教えられ、さわやかな読後感を与えられましたから星を5つつけました。

- elisa_brown

本作品のような歴史小説に書かれていることを全て事実と思い込むのは間違いであるが、だからといって事実のみを積み重ねただけでは歴史は見えてこない。歴史教育とは普通、後者を指すが、私は歴史小説を読ませた後に歴史教育を施した方が、より深く歴史と言うものを理解できるのではないかと思う。

政治権力の中心が武士に取って代わられていく、日本にとっての大きな転換点とも言える本作品が扱ったこの時代は、現代の日本を認識する上でも非常に重要であるし、いまだにそこから多くの教訓を読み取ることができる。この時代を学ぶための土台として、本書のようなエンタテインメント性の高い作品が存在することは、幸いと言うしかないだろう。文庫本にして16巻という長大な作品であるが、時間さえあれば、苦もなく読み通せると思う。私が本作品を読破したのは最近であるが、高校の日本史を学ぶ前に本書を読んでいれば、どんなに歴史を自分の血肉にできたであろうか、と今さらながら悔やまれる。

(これは全巻を通してのレビューです。)

- paisleigh_flores

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